1.胸の触り心地が硬い?その理由は?
胸は、主に下記の組織で構成されています。
- 大胸筋・小胸筋
- クーパーじん帯
- 乳腺
- 脂肪組織
- 乳管
- 乳頭
- 皮膚
胸の触感を柔らかくするためには、まずバストが硬くなった原因がどこにあるかを理解し、その原因に合わせた対策が必要です。
ここでは、胸の触り心地が硬くなる代表的な原因3つを解説します。
1-1.胸や胸の周りがこっている
胸周辺の筋肉がこってしまうと、バスト全体の柔軟性も失われ、触り心地が硬くなります。胸周辺の筋肉でこりを起こしやすいのが、胸を支える大胸筋・小胸筋および首から背中を支える僧帽筋です。
これらの筋肉は首こりや肩こりと同じく、猫背や腕を前に固定した状態が長く続くことで「こり」を起こしやすくなります。事務仕事が多かったりスマホやパソコンを長時間使用したりして、首や肩のこりを感じやすい人は胸周りのこりを疑いましょう。
1-2.血行不良・冷え
人間の身体は末端に行くほど血行不良や冷えを起こしやすく、これは胴体から飛び出ている胸も該当します。また、胸を構成する組織の大部分は脂肪です。脂肪は冷えやすいだけでなく冷たいと硬くなり、さらに一度冷えると温まりにくい性質があります。
血行不良によって、老廃物の排出や新陳代謝が滞ると、皮膚の弾力が失われていってしまいます。また、【血行不良によって脂肪が温まらず→冷えによってさらに血流が悪くなり→老廃物が溜まりやすくなる】といった悪循環に陥ると、胸が硬くなる可能性がより高まるので、注意しましょう。
1-3.乳腺が細い
胸の大部分(9割程度)は脂肪です。柔らかい脂肪が多く付いていれば、胸の触り心地も柔らかくなります。胸の脂肪は乳腺を守る役割を持ち、乳腺を覆うように付く組織です。
そのため個人差として、乳腺が太く多ければ周囲に付く脂肪の量も増え、胸の触り心地も柔らかくなる傾向です。反対に乳腺が細く少なければ胸の脂肪が少なく、硬くなる傾向にあります。
2.胸を柔らかくするために試したい方法7つ
胸の触り心地を柔らかくしたい場合は、自分自身の胸が硬い原因に合わせて下記の方法を試してみましょう。
【胸を柔らかくするために試したい方法】
- リンパマッサージ
- 肩甲骨のストレッチ
- 僧帽筋を鍛える
- 胸周りのツボ押し
- 女性ホルモンの分泌を促す
- 食生活を見直す
- バストの保湿・スキンケア
ただし、上記の方法を実践して胸が柔らかくなったとしても、再度硬くなることは十分に考えられるので、安心して放置してせず、習慣として継続しましょう。
また、身体や胸の形に合ったブラジャーを着けることも重要です。身体や胸に合わないブラジャーは、下記のようなデメリットを引き起こすことがあります。
- 胸の形が崩れる
- 胸の脂肪が減る
- トップが下がって老けた印象を与える
- 脇や背中に段差ができる
- ブラ跡が消えにくくなる
- 必要以上に胸が揺れる
- 息苦しさや動きにくさを感じる
ブラジャーを直すことが多かったり外すと楽だと感じたりする場合は、そもそも今のブラジャーが合っていないのかもしれません。ブラジャーが身体や胸に合っていない場合は、一度下着専門店で正確なサイズを測ってもらいましょう。アンダーバストの数値やカップサイズの再確認は、1年に1度以上行うことをおすすめします。
身体と胸に合ったブラジャーを用意し万全の状態を整えたら、胸を柔らかくするために試したい7つの方法を実践してみましょう。
2-1.リンパマッサージ
リンパマッサージは、胸が硬くなる原因である筋肉のこりや血行不良の改善が期待できる方法です。
【リンパマッサージの流れ】
(1) | 親指以外を脇の下のくぼみに入れ込み、10秒程度揉みほぐす |
(2) | 手のひらで包み込むようにしながら、肘→脇の下→胸上部に向かってさする |
(3) | 肩甲骨→脇の下→胸上部に向かってさする |
(4) | 脇の下から胸の形に添って両胸の中心点までさする |
(5) | 背中・脇腹の脂肪を移動させるイメージで、胸上部に向かってさする |
(6) | 胸上部→耳下のリンパ筋へ引き上げるイメージでさする |
(7) | 胸を持ち上げるイメージで広げながら、後ろ手に組んだ両手をさらに後方へ遠ざける |
(2)~(6)は、左右10回ずつ行いましょう。クリームやケアオイルなどで滑りをよくし、お風呂上りの温まった状態で行うと効果的です。
2-2.肩甲骨のストレッチ
ストレッチで肩甲骨周辺のこわばりを和らげれば、胸や肩周辺のこりや姿勢の改善が期待できます。
【肩甲骨のストレッチの流れ】
(1) | 足を肩幅に開き、肩甲骨ごと引っ張るイメージで両手を前に伸ばす |
(2) | 肩の付け根から回転させ、手のひらを外側に向ける |
(3) | 手のひらを上に向け、肩甲骨を寄せながら肘を背中側に突き出す |
(1)~(3)を1セットとして、10回行いましょう。常に背筋をピンと伸ばした姿勢を保ち、筋肉を伸ばすこと・緩めることを意識すると効果的です。
2-3.僧帽筋を鍛える
僧帽筋の筋トレを行うことで、姿勢や血液の巡りを改善する効果が期待できます。
【僧帽筋の筋トレ方法】
(1) | 両手を肩幅と同程度、足は肩幅よりも大きく開き、腕立て伏せの準備態勢を取る |
(2) | 右手と左足を持ち上げ、まっすぐに伸ばす |
(3) | 左手と右足で身体を支えたまま、数秒間姿勢をキープする |
左右3セットずつ程度を毎日継続しましょう。僧帽筋の筋トレは、筋肉にかかる負荷が比較的軽いため、筋肉が発達しすぎる心配はありません。
2-4.胸周りのツボ押し
胸周りのこり改善には、ツボ押しも効果が期待できます。
【胸周りのツボ押し方法】
(1) | 鎖骨の下を外側に辿り、端の部分から指1~2本分程度下の窪みを探す |
(2) | 窪み周辺で軽く押して痛む「中府」というツボを探す |
(3) | 痛気持ちいい程度の力で、5秒押して離す |
左右5セットずつ行いましょう。大きく息を吸い、ツボを押しながらゆっくりと息を吐くと効果的です。
2-5.女性ホルモンの分泌を促す
女性ホルモンには「プロゲステロン」と「エストロゲン」の2種類があります。このうちエストロゲンは、分泌量が増えることで乳腺の発達が期待できるホルモンです。
エストロゲンは、月経終了後~排卵まで分泌量が増加し、排卵後は分泌量が減少します。エストロゲンの分泌を促すためにも、「十分な睡眠をとる」「適度な運動を心がける」「栄養バランスのよい食事を1日3食とる」といった点に気を付けましょう。
2-6.食生活を見直す
胸を柔らかくするためには、食生活を見直して必要な栄養素が十分に行き渡るようにすることも大切です。特に積極的に摂りたいのが、タンパク質・イソフラボンを多く含んだ食品です。タンパク質・イソフラボンは、胸を支える筋肉に使用されたり、女性ホルモンの働きをサポートしたりするのに大きな役割を果たします。
多く含まれている食材 | |
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たんぱく質 | 肉・魚・豆類・卵など |
イソフラボン | 大豆・豆乳・豆腐・きなこ・納豆など |
2-7.バストの保湿・スキンケア
柔らかいバストを保つためには、肌の潤いも必要です。水分を失い乾燥してカサついた肌は、硬く触り心地が悪くなります。
バスト専用のクリームがベストチョイスではあるものの、普段スキンケアに使用している化粧水・美容液・クリームなどを、そのままバストケア用にしても基本的には問題ありません。
また入浴後は、乾燥を避けるためにも、なるべくすぐにバストのスキンケアを行いましょう。バストにパックを使ったり、ナイトブラを使用したりすることも、バストの保湿につながります。
まとめ
胸を柔らかくするために、まずは基本的な生活習慣を整えることが大切です。睡眠時間を確保し、正しい食生活を意識しながら、女性ホルモンの分泌を促進しましょう。また、時間を見つけて、僧帽筋の筋トレや肩甲骨のストレッチに取り組むこともおすすめです。
バストアップ専門 メディカルサロンM.M.Mは、これまで多くの女性のバストに関するお悩みに対して、サポートを行ってきました。胸を柔らかくしたい方はもちろん、バストアップをしたいと考えていらっしゃる方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。