1.育乳ブラの効果
育乳ブラとは、脇に流れた脂肪を寄せてバストをきれいに整えつつ、美しいバストラインをキープするためのブラジャーです。補正下着の一種であり、美乳を維持したい・バストケアをしたいという方から人気があります。
なお、育乳ブラを用いてバストの形を整えると谷間ができることはありますが、バストを形づくる脂肪が増えるわけではありません。育乳ブラはバストのサイズを大きくするものではないため注意が必要です。
育乳ブラは、背中や胸周りの肉を寄せるという機能があるため、通常のブラより大きめに作られていることが特徴です。アンダーベルトの幅が広いことも多く、しっかりと肉を寄せてバストをキープしてくれます。
育乳ブラを着用すると、あらゆる効果が期待できます。ここからは、育乳ブラの着用によって期待できる効果を5つ紹介します。
1-1.バストを正しい位置で支える
育乳ブラの着用には、「バストを正しい位置で支えられる」というメリットがあります。通常のブラと設計・構造が異なり、主に補正力に関する機能が備わっていることが特徴です。バストを正しい位置で安定させ、胸の形を美しく整えることによって、ボリュームのあるバストライン・ハリのあるバストラインの形成が期待できます。
1-2.バストが垂れるのを防ぐ
育乳ブラの着用は、バストが晴れるのを防ぐことにもつながります。
バストが垂れるのは、クーパー靭帯というバストを支える靭帯がバストの重さに耐えきれなくなり、伸びたり切れたりすることが原因となっています。クーパー靭帯は一度伸びたり切れたりなどの損傷をすると、もとには戻りません。そのため、クーパー靭帯の損傷を防ぐために育乳ブラでバストが動かないようしっかりと支えることが大切です。
肩紐が太めのタイプや、肩紐が背中でクロスされているタイプの育乳ブラは、バストをしっかりと支えてバストが垂れるのを防いでくれます。
1-3.サイドに流れた脂肪を集める
育乳ブラは、通常のブラと違って脇高設計となっていたり、長いサイドボーンが入っていたりします。これらの機能によって、バストの位置を中心に整え、脇側(サイド)に流れた脂肪を集めて補正してくれるのが育乳ブラのメリットの1つです。
平面的な体型の方が多い日本人はサイドに脂肪が流れやすく、やがて流れた脂肪が余分な背肉や脇肉に変化することがあります。育乳ブラを着用すれば集めた脂肪をしっかりとキープできるため、立体的かつ自然なボリュームのバストを保てます。流れた脂肪が育乳ブラの中に収まることで、脇から背中にかけての細見え効果も期待できるでしょう。
1-4.バストの輪郭をはっきりとさせる
立体感の少ない平面的な体型の方は、お腹とアンダーバストの境目を指す「バージスライン」が曖昧になりやすく、バストが横に広がる傾向にあります。
育乳ブラを着用し、サイドに流れた脂肪を集めてバストを正しい位置で支えることで、バストの輪郭やバージスラインをはっきりと見せることが可能です。ボディラインにメリハリがつき、スタイルがよく見えることも魅力の1つと言えるでしょう。
1-5.姿勢やリンパの流れを改善につながる
育乳ブラの中には、クロスバック構造によって正しい姿勢をサポートしてくれる商品もあります。姿勢をサポートしてくれる育乳ブラであれば、理想のバストの形をキープしつつ姿勢の悪化も対策することが可能です。
正しい姿勢をキープすることで、リンパの流れの改善も期待できます。リンパの流れが改善されると代謝にもよい影響を与える可能性があり、美しいバストに欠かせない女性ホルモンの分泌にも役立つでしょう。
2.育乳ブラとナイトブラの違い
育乳ブラと似たブラの種類として、「ナイトブラ」が挙げられます。いずれも機能性はやや似たところがあるものの、厳密には異なる商品です。
前述の通り、育乳ブラはバストの形をきれいに整えつつ美しい形をキープするためのブラです。しっかりと補正することを目的に作られるものであり、ホールド力が高いことが特徴となっています。
一方で、ナイトブラは就寝時にバストの脂肪が外側や下方向に向かって流れるのを防ぐためのブラジャーです。就寝時の動きから胸を守ることが目的であるため、育乳ブラと比べて程よいホールド力となっており、ノンワイヤーで締めつけの少ない商品が多くなっています。
なお、ナイトブラの中でも育乳効果が期待できる商品は「育乳ナイトブラ」と呼ばれています。ナイトブラと育乳ナイトブラにそれぞれ明確な定義はありませんが、育乳ナイトブラは通常のナイトブラと比較してホールド力がやや高い傾向です。
3.育乳ブラの種類
育乳ブラとひとくちに言ってもさまざまな種類があるため、使用タイミングや目的に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。
例えば、育乳ナイトブラは寝ている間も正しい位置でバストを支えられるため、脂肪が背中へと流れることや形が崩れることを防げるというメリットがあります。その他にも、昼用の育乳ブラやノンワイヤータイプの育乳ブラ、3Dワイヤータイプの育乳ブラなど、あらゆる種類の商品を選べます。
育乳ブラは種類によって、特徴やどのような方におすすめなのかといった点が異なります。まずは、バストに対する悩みや育乳ブラを着用するタイミングなどを明らかにしてから、適切な種類を選ぶとよいでしょう。
4.育乳ブラの効果的な使い方
育乳ブラは、正しく使用してこそ効果の期待できるものです。「育乳ブラを長時間着用しているものの、なかなか効果を感じられない」という場合は、一度着用方法を見直してみるとよいでしょう。
ここからは、育乳ブラの効果的な使い方について説明します。
4-1.バストのサイズに合った育乳ブラを着用する
育乳ブラを効果的に使用するには、バストサイズに合った育乳ブラを選ぶことが大切です。バストサイズに合わないブラを着用すると、当然カップがバストにしっかりとフィットしません。合わないサイズを着用し続けると、かえってバストの型を崩してしまう原因にもなります。
育乳ブラのカップ数は、「トップバスト-アンダーバスト」で算出できます。例えば、アンダーバストが64.5cmで、トップバストとアンダーバストの差が17cmの場合は、「D65」が適切なブラサイズです。
4-2.正しく育乳ブラを着ける
適切なサイズの育乳ブラを購入しても、正しい方法で着用できていなければ意味がありません。育乳ブラの着用効果を最大限に発揮させるためにも、下記の正しい手順で着用しましょう。
育乳ブラの正しい着用方法 |
---|
|
なお、育乳ブラによってはナイトブラのように足元から履くタイプのものや、フロント部分にホックがついているものもあります。商品・タイプによって正しい着用方法は異なるため、基本的には各商品の手順に沿って着用しましょう。
5.育乳ブラの選び方
育乳ブラは、バストサイズに合った商品を選ぶことが大切です。実際のサイズより小さいものを選ぶと、締めつけが強いことから着け心地も悪くなります。反対に大きすぎても、胸周りの脂肪をうまく寄せられないため効果は期待できません。
バストサイズは変わりやすいため、定期的にサイズを測って自分のバストに合わせた育乳ブラを選ぶことも大切です。
育乳ブラは、これらのほかにも選ぶポイントが多数あります。以下では、育乳ブラ選びにおける5つのポイントを紹介します。
5-1.目的で選ぶ
育乳ブラを選ぶ際は、バストの悩みや使用シーンに合わせて選びます。例えば、就寝中のバストの形を正しくキープしたい方にとって、ワイヤーがしっかり入った姿勢サポートにも役立つ育乳ブラは適切ではありません。バスト周りの脂肪や位置を保ちながらも、ゆったりリラックスできるナイトブラの効果もある育乳ブラを選ぶのがよいでしょう。
またサイズアップを目指したい方は、脇高設計で脂肪をしっかりカップの中にキープできる種類の商品がおすすめです。バストラインをくっきりさせたい方は、バストの形や姿勢をしっかり整える種類の商品を選びましょう。
5-2.補正力で選ぶ
育乳ブラを選ぶ際は、バストの補正力も要チェックです。バストの補正力の高い育乳ブラはワイヤーが入っており、しっかりとしたホールド感が特徴となっています。そのため、人によっては締めつけ感が強く感じたり、着け心地が気になったりすることもあるでしょう。
ワイヤーの締めつけ感が気になるなら、アンダーベルトの幅とストラップの太さに注目しましょう。アンダーベルトの太い育乳ブラは、幅が広い分締めつける力が分散され、補正力をキープしたまま優しい着け心地を体感できます。太いストラップが外側についている育乳ブラはバストをしっかり支えられるだけでなく、垂れ防止にもつながります。
5-3.素材で選ぶ
育乳ブラに限らず、ブラは肌に直接触れることから「第2の皮膚」とも呼ばれています。ブラの素材によっては肌に擦れて荒れてしまったり、汗や蒸れなどによってかゆみを発症したりすることもあります。そのため、肌に直に触れる裏地部分は、綿100%など肌に優しい素材がおすすめです。
特に、夏などは熱もこもりやすく汗もかきやすいため、通気性のある育乳ブラを選んでバストの皮膚を守ることも重要と言えます。
なお、昼用の育乳ブラは柄があったりレースがあしらわれたりなど、デザイン性が高い傾向にあります。育乳ナイトブラはシンプルなデザインでありながら、カラーバリエーションが豊富なものが多いです。
5-4.着け心地で選ぶ
育乳ブラの着け心地が悪ければ、無意識に身体がブラを動かしてしまい、安定感にも悪影響を及ぼす可能性があります。反対に、着け心地のよい育乳ブラは圧迫感・窮屈感がなく、長時間着けることに苦痛を感じることはありません。
育乳ブラは、日中・夜間を問わず、長時間着けることによってその効果が発揮します。長い間ストレスなく育乳ブラを着用するためにも、快適な着け心地の商品を選ぶことが大切です。
5-5.ワイヤーの有無で選ぶ
育乳ブラには、ワイヤーの入っているもの・入っていないものの2つのタイプがあります。ワイヤー入りの育乳ブラは補正力が高く、バストをしっかりとホールドしくれますが、締めつけ感が強いため人によっては圧迫感を感じることもあるでしょう。
ノンワイヤーブラは程よい締めつけ感があり、伸縮性の高さに優れています。快適な着け心地となる一方で、ワイヤー入りの育乳ブラと比較してホールド力はやや劣ります。
おすすめなのは、動き回る日中はワイヤー入りの育乳ブラ、就寝時はノンワイヤータイプの育乳ナイトブラなど、シーンによって使い分けることです。実際に、昼用の育乳ブラはワイヤー入りの商品が多く、育乳ナイトブラはノンワイヤータイプであることが一般的となっています。
6.バストアップに効果的な食べ物
育乳ブラはバストの形が崩れることを防いだり、きれいな形を維持したりするために効果的です。ただし、バストアップやバストケア効果は期待できません。また、育乳ブラの効果には個人差があることにも注意が必要です。
バストアップを実現するには、育乳ブラの着用だけでなく、栄養バランスのとれた食事をとることも大切です。
バストアップに効果的な食べ物には、下記が挙げられます。
大豆食品 |
---|
大豆食品には、バストアップに効果的と言われているイソフラボンが含まれています。イソフラボンには女性らしい体型をつくる作用を持つ、女性ホルモンの「エストロゲン」に似ているはたらきがあるためです。大豆食品の中でも納豆は特に、イソフラボンの含有量が多いと言われています。 |
タンパク質を含む食品 |
---|
タンパク質は、女性ホルモンの分泌を促し、バストアップをサポートしてくれます。肉や魚、乳製品や大豆食品、卵に多く含まれています。 |
ストレスが溜まってホルモンバランスが乱れると、バストアップを阻害することにもつながります。ストレスの溜まる生活が続いている方は、まずストレス環境から脱出することが大切と言えるでしょう。睡眠時間をしっかりと確保したり、毎日適度な運動をしたりすることが、ストレス解消に有効です。
まとめ
育乳ブラとは、脇に流れた脂肪を寄せて、バストの形をきれいに整えつつ美しい形をキープするためのブラジャーです。商品によって機能性や構造・設計が異なるため、悩みや目的、使用タイミングに応じて適切な育乳ブラを選びましょう。
ただし、育乳ブラを着けるだけでは、本質的にバストアップすることにはなりません。バストアップを実現するためには、栄養バランスのとれた食事をとる・質の高い睡眠をとる・適度な運動をすることも大切です。
「バストアップサロンM.M.M」では身体に優しい方法で自然なバストアップの実現を目指し、丁寧なカウンセリングでお客様のお悩みに合わせたコースを提供しています。「体験コース」も用意しているため、初めての方はぜひご利用ください。ご予約や利用におけるご質問なども、お待ちしております。