1.胸が大きくなる仕組みとは?
女性は、女性ホルモンが分泌されるとカラダが大人へと変化して胸も発達します。胸の成長を促す女性ホルモンは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」です。
胸は乳頭から膨らみ始め、エストロゲンの作用によって胸内部の乳腺が増殖し、プロゲステロンの作用によって発達します。乳腺のまわりに脂肪が付くことで横に大きく膨らんでから立体的に膨らみ、発達初期の円錐型から女性らしい丸い形の胸へ変化していきます。
胸は約9割の脂肪と約1割の乳腺でできている部分です。脂肪が乳腺のまわりにつくことで胸が大きくなるため、乳腺が多い胸ほど多くの脂肪が付き胸は大きく成長します。
2.胸が大きくなる時期
胸の変化に関わるエストロゲンとプロゲステロンは、胸の発達以外にも様々な役割を果たしています。
エストロゲンは、乳房の発達や丸みのあるカラダなど、女性らしいカラダを作り、コラーゲン生成を促したり子宮内膜を厚くして妊娠に備えたりするホルモンです。またプロゲステロンは子宮内膜を柔らかく維持し、水分や栄養を溜め込んで妊娠に備える役割を持ちます。
胸はこれらの女性ホルモンによって乳腺が発達し膨らみ、丸みを帯びていきます。以下では、胸が大きくなる時期を詳しく解説します。
2-1.胸が大きくなる時期
初経※の1年以上前から、胸の成長は始まると言われています。多くの方は10〜15歳の間で初経を迎えるものの、胸の成長が始まるのは8・9歳〜13・14歳と個人差があります。
胸は4年前後の時間をかけて成長すると言われていますが、4年間で成長が全て止まる訳ではありません。女性ホルモンの分泌は、20歳前後がピークと言われているので、後にも成長することがあります。
※初経:初めての生理のこと。初潮(しょちょう)とも呼ぶ。
2-2.大人になってから胸が大きくなる場合
胸の成長期が過ぎても、胸が大きくなることがあります。ほとんどが脂肪で出来ている胸は、体重が増加すると胸囲が増えます。しかし、それはバストのみに脂肪が付くということではなく、身体全体的に脂肪が付くためです。ただ乳腺が未発達の場合、体重が増えてもバストに脂肪はつきにくい傾向にあります。
ホルモンバランスによって大きさが変わることもあります。生理前に胸が張ってブラジャーがきつく感じる女性がいるのは、排卵後に分泌されるプロゲステロンによるものです。妊娠に備えて子宮のコンディションを整える作用なので、一時的なサイズアップになります。
3.胸が成長しない原因
胸の大きさには遺伝と生活習慣・病気などが関係しており、意外にも胸の大きさに遺伝は30〜40%程度しか影響しません。胸の大きさには、生活習慣のほうが大きな影響を与えています。
稀に女性ホルモンが分泌されない病気や胸がへこんでしまう「漏斗胸」という病気もあるため、一概に遺伝と生活習慣が胸の大きさに影響するとも言えません。思春期で胸の大きさに変化が見られないなど、不安や異変を感じた場合は早めに病院を受診しましょう。
以下では、胸が成長しない原因として考えられることを解説します。
3-1.女性ホルモンの分泌量の乱れ
胸が成長しない理由として、女性ホルモンの分泌量の乱れが考えられます。女性ホルモンは胸の発育に大きな影響を与えるため、女性ホルモンの分泌量が乱れていると胸が大きくなりません。
女性ホルモンの分泌量には個人差があるため、大切なのは分泌されている量を減らさないことです。寝る時間が不規則だったりストレスを抱えていたりなど、生活習慣が乱れているとホルモンバランスも乱れる傾向にあります。しっかり寝て食べてストレスを溜めないなど、生活習慣を見直すことで女性ホルモンの分泌量を安定させられるでしょう。
3-2.姿勢の悪さ
猫背で肩が内側に入っているなど、姿勢が悪いと胸の土台である大胸筋が使われず衰えやすいです。大胸筋は胸を下から支えているため、衰えることで胸が垂れるおそれがあります。
カラダによくない姿勢は血行の妨げにつながるため、胸に女性ホルモンや栄養が届きづらくなる可能性もあります。悪い姿勢は胸を小さくしたり、小さく見せたりするため、日常的に正しい姿勢を心がけることが大切です。
3-3.間違った下着のサイズ・着用法
サイズのあっていないブラジャーの着用も胸の成長を妨げたり、胸を小さく見せたりする原因の1つです。胸のサイズより小さいブラジャーは、胸を締め付けて成長を妨げる可能性があります。
反対に大きいブラジャーでは胸が固定されず自由に動くため、胸を支えるクーパー靭帯を傷つけるおそれがあります。クーパー靭帯が傷付くと胸が支えられないため、胸が垂れて実際のサイズよりも小さく見えることもあるでしょう。
最近ではカップ付きインナーやノンワイヤーのブラジャーも多く販売されています。胸がしっかりと支えられないブラジャーも、日常的に使用すると胸の下垂につながりやすくなるため注意が必要です。
3-4.脂肪があまりない
体質的に太りにくく体に脂肪が少ないという方は、胸が大きくなりにくいおそれがあります。胸は約9割が脂肪でできていると言われているため、脂肪がないと大きくするのは難しいでしょう。
ダイエット中で食事制限や有酸素運動をしている場合も、脂肪量が減るため胸の成長は見込めません。痩せてカラダ全体の脂肪が減ると、胸の脂肪も一緒に失われるためです。無理なダイエットは胸の大きさだけでなく、カラダ全体に悪い影響を及ぼす可能性があります。バランスのよい食事をとって、有酸素運動だけでなく無酸素運動も取り入れましょう。
4.胸を大きくする方法
胸を大きくする方法はさまざまあり、どの方法も豊胸手術のようにすぐ効果が出るものではありません。そのため、できることを継続して試すことが大切です。長く続けられそうな方法を、ぜひ取り組んでみてください。
胸を大きくする方法を、以下で紹介します。
4-1.食生活を改善する
胸を大きくするには女性ホルモン「エストロゲン」の分泌を増やす必要がありますが、エストロゲンは食品には含まれていません。エストロゲンに似た構造で大豆などに含まれる「イソフラボン」は、腸内細菌「エクオール産生菌」と結びつかないと活性化されない栄養素です。エクオール産生菌は、日本人の約半数しか持っていないと言われています。
しかし、大豆製品やチーズなどは良質なタンパク源で体の元となり、ホルモン分泌を促します。女性ホルモンに似た動きをするビタミンEはアボカドなどに、女性ホルモンの分泌を助けるホウ素はキャベツなどに含まれています。意識をして、バランスよく食品を摂取しましょう。
4-2.正しいサイズのブラジャーを着用する
ブラジャーのサイズが合っていないと胸が垂れたり形が崩れたりするおそれがあるため、ブラジャーは胸のサイズに合ったものを着用しましょう。
ブラジャーを購入する際は、お店の方に胸のサイズを毎回測ってもらうのがおすすめです。自分で計測する場合は柔らかいメジャーでトップバストとアンダーバストのサイズを測り、トップとアンダーの差を算出します。トップとアンダーの差でカップサイズが決まります。
下記はトップとアンダーの差とカップ数をまとめた表です。
トップとアンダーの差 | カップ数 |
---|---|
10cm | Aカップ |
12.5cm | Bカップ |
15cm | Cカップ |
17.5cm | Dカップ |
20cm | Eカップ |
22.5cm | Fカップ |
下記記事では、正しいバストの測り方やブラジャーの選び方を詳しく解説しています。当記事と併せてご覧ください。
4-3.姿勢を正す
姿勢が悪いと大胸筋の衰えや血行不良になる場合があるため、正しい姿勢で自然を保つことがバストアップへの近道です。
正しい姿勢とは、耳と肩、股関節の出っ張りとくるぶしの前部分が一直線になる状態です。壁に後頭部と肩、お尻、ふくらはぎ、かかとをつけて軽く胸を張り、あごを引きましょう。腰の隙間に手のひらが1枚分入る姿勢が理想です。
姿勢の改善はすぐ慣れていないとすぐに疲れますが、日常的に意識して続けると1週間程度で少しずつ慣れていきます。姿勢が悪くなっていると気付いたときには、正すよう心がけましょう。
4-4.ストレスを発散する
日々のストレスは女性ホルモンの分泌量に影響を与えるため、胸の成長にも関係します。学校や会社・家庭で日常的にストレスを感じている場合は、定期的にストレスを緩和させましょう。
心地よいと感じる程度に運動やストレッチをして体を動かしたり、映画鑑賞や読書で泣いたり笑ったりするとストレスを緩和する効果が期待できます。しかし、自分に合っていないストレス発散法ではあまり効果が期待できません。そのため、どんなときにリラックスできるのか、友人と話したり一人自宅でゆっくり過ごしたりなど、自分が楽しい・心地よいと感じることを試しましょう。
4-5.バストマッサージをする
バストマッサージをすると、ハリのある胸へのアプローチができます。お風呂上がりや入浴中にボディクリームやオイルを使って、肌に刺激を与えないよう優しくマッサージしましょう。バストマッサージをする際は、バストエステ美容液を使用するとより効果が期待できます。
サロン使用の贅沢な美容液「Glamour Glamour・Rich」
バストマッサージの方法は下記の通りです。
- 1.胸に向かって背中から横にリンパを流す。
- 2.胸に向かって二の腕からリンパを流す。
- 3.左右20回繰り返す。
より詳細なマッサージ方法やバストのお悩み別のバストケアについては、下記記事よりご覧ください。
4-6.筋トレをする
胸の土台となっている大胸筋を鍛えると、胸を大きく見せられます。大胸筋は三角形で、鎖骨下と脇の下、みぞおちに広がり、胸を支える形でついている筋肉です。大胸筋を鍛えて筋肉が発達すると胸を下から押し上げ、胸が大きくなったように見せられます。
大胸筋を鍛えるストレッチをする際に大切なのは、継続して筋トレを続けることです。毎日続けることで大胸筋が鍛えられ、バストアップにつなげられます。
手軽にできる大胸筋のストレッチは「合掌ポーズ」です。以下では、合掌ポーズのストレッチ方法を紹介します。
1 | 背筋を伸ばして胸を張り、リラックスした状態で両手を胸の前で合わせます。 |
---|---|
2 | 肘を手首の高さまで上げて、大胸筋を意識しながら両手を強く押し合いましょう。 |
3 | ゆっくりと呼吸をして15〜20秒キープします。 |
大胸筋の他にもバストアップを目指すなら、小胸筋や肩甲骨のストレッチもおすすめです。下記の記事では、大胸筋・小胸筋・肩甲骨のストレッチをそれぞれ紹介しています。
4-7.ナイトブラを着用する
ナイトブラは、夜寝ているときに胸の下垂につながるクーパー靭帯の損傷を防止できるアイテムです。寝返りでの胸の揺れや重量によって、クーパー靭帯が傷付かないよう胸をホールドしてくれます。着用することでバストアップにはつながりませんが、今の美しいバストを保つ効果があるアイテムです。
ナイトブラを選ぶ際は、胸のサイズにあった補正力の高いものを選びましょう。デコルテ付近まで生地があって、フロントホックで睡眠の邪魔をしないものがおすすめです。睡眠時は知らないうちに汗をかくため、綿素材で肌に優しいナイトブラもよいでしょう。レースなどの装飾は可愛いものの、肌に当たって睡眠の妨げになる場合があるため注意が必要です。
4-8.質の高い睡眠をとる
睡眠時に胸の大きさに関係する女性ホルモンや成長ホルモンが分泌されるため、質の高い睡眠をとることも重要です。睡眠不足はホルモンバランスが乱れるため、睡眠時間が足りていなかったり寝ているのに睡眠が足りていないように感じたりしている方は、睡眠時間や質を見直しましょう。
質の高い睡眠をとるには、7時間は睡眠時間を確保し、決まった時間に食事や入浴をして生活リズムをつけます。食事は就寝の3時前、入浴は2時間までに終わらせることが理想です。軽めの運動習慣をつけて適度に疲れたり、寝る前はブルーライトを避けて脳を休ませたりすることも質の高い睡眠につながります。
4-9.エステサロンに通う
胸を大きくする方法の1つとして、おすすめしたいのがエステです。エステはフェイシャルやデコルテが有名ですが胸のケアもあり、自宅ではできないバストケアをプロが担当します。プロによる特別なケアによって、ふんわり美しいハリ・つやのある胸が期待できるでしょう。
バストアップ専門 メディカルサロンM.M.Mでは、バストアップエステのコースを悩みに合わせて提案しているため、自分にあった施術が受けられます。体験コースもあるため、気になる方はぜひご利用ください。
まとめ
バストアップは多くの女性の憧れです。上手なケアができれば、胸の成長が過ぎてもバストアップは可能です。まずは日常生活を見直し、胸にも体にも健康な生活を送りましょう。また、プロの手を借りたバストアップエステを取り入れると、より美しい胸を目指せます。
バストアップ専門 メディカルサロンM.M.Mでは、悩みに合わせてメスや針を使わず体に優しいメニューで、ハリ・つやがあり美しく大きな胸を目指します。体験コースもあるので、気になった方はぜひ気軽にご相談ください。