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クーパー靭帯は再生する?傷付く・切れる原因と対策方法を紹介

2021/09/21バストアップの正しい知識

クーパー靭帯は再生する?傷付く原因と悪習慣・下垂を防ぐ方法を紹介

離れ乳・垂れ乳の原因の1つとして、クーパー靭帯の伸びや損傷が影響することをご存知でしょうか。クーパー靭帯とは、バストの美しさやハリを維持する重要な役割を持った組織です。何らかの原因でクーパー靭帯に負担がかかると、伸びたり切れたりしてバストが垂れる原因となります。

膝や足首の靭帯を損傷しても、保存的治療で治すことが可能です。クーパー靭帯は一度伸びたり切れたりしても、しっかり再生するのでしょうか。

当記事では、クーパー靭帯が傷付いた場合にどうなるかを解説します。また、クーパー靭帯が傷付く原因となる悪習慣やクーパー靭帯を守る方法も紹介します。いつまでも美乳を保っていたいという女性は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. クーパー靭帯とは?傷付くとどうなるの?
    1. バストが垂れる
    2. バストの形が崩れる
  2. クーパー靭帯は損傷すると元に戻らない!
  3. クーパー靭帯が損傷する原因・悪習慣5つ
    1. ブラジャーを着用していない
    2. ブラジャーを着用せずに運動をしている
    3. 長時間前傾姿勢で過ごしている
    4. バストの筋力が低下している
    5. 加齢により肌や組織が劣化している
    6. 急激な体重変動やダイエット
    7. 強い衝撃を与えるマッサージやケア
    8. 紫外線や乾燥による皮膚ダメージ
  4. クーパー靭帯が損傷したか判断する方法
    1. 左右のバストの位置が離れているか
    2. バストの位置が下がったか
    3. バスト上部のボリュームが減ったか
  5. クーパー靭帯を守る方法
    1. サイズの合ったブラジャーを付ける
    2. 正しくブラジャーを着用する
    3. 食生活・生活習慣を見直す
    4. スポーツブラを着用して運動する
    5. 優しくマッサージをする
    6. 筋トレをする
    7. ナイトブラを着用して寝る
  6. クーパー靭帯が損傷して垂れた胸の改善方法
    1. 姿勢を正して重力の負担を軽減する
    2. 大胸筋・小胸筋を鍛えて胸を下から支える
    3. ナイトブラ・補整下着で形をサポートする
    4. 栄養・生活習慣を見直してハリを取り戻す
    5. 専門サロンや美容機器を活用する
  7. クーパー靭帯に関するよくある質問
    1. Q1. クーパー靭帯は一度切れたら再生できますか?
    2. Q2. クーパー靭帯が損傷しているかどうかは自分で分かりますか?
    3. Q3. クーパー靭帯を守るためにはどんなことに気をつければいいですか?
    4. Q4. 出産や授乳でクーパー靭帯は傷みますか?
    5. Q5. クーパー靭帯を強くすることはできますか?

1.クーパー靭帯とは?傷付くとどうなるの?

クーパー靭帯とは、肋骨・大胸筋・乳房・皮膚をつなげて支えている結合組織です。コラーゲンが主成分となっており、脇に乳腺や脂肪が流れないようにする役割を持っています。

クーパー靭帯は、負担に弱いことが特徴です。月経期間中や授乳期間中の乳房の膨らみ程度であれば対応できます。しかし、激しい運動や衝撃、バストの揺れなどでクーパー靭帯に大きな負担がかかると、伸びたり切れたりする原因となります。

以下では、クーパー靭帯が伸びたり切れたりするとどうなるのかを解説します。

1-1.バストが垂れる

クーパー靭帯は通常、筋肉や乳房、皮膚などにつながってバストを上向きに支えています。しかし、クーパー靭帯には、伸び縮みするほどの伸縮性はありません。そのため、クーパー靭帯が傷付くと、バストを支えていた力が弱くなり、バストが垂れる原因になります。

バストの位置が下がると老けて見え、垂れたことでバストのハリが失われるおそれがあります。バストが支えられないので、バストの重さによって首や肩の凝りにつながることもあるでしょう。

1-2.バストの形が崩れる

クーパー靭帯が傷付くことでバストの支えがなくなると、クーパー靭帯によって保たれていた上向きのバストの形が崩れます。もともとクーパー靭帯によって同じ位置で支えられていたバストの脂肪が脇や背中に流れて、離れ乳の原因にもなるでしょう。

ふっくらとボリュームのあったバストの形が崩れることで、バストサイズが小さくなったように感じる方も中にはいます。

下記の記事では、クーパー靭帯とはなにか、またクーパー靭帯が傷付いているか確認する方法などを詳しく記載していますので、ぜひ併せてご覧ください。

クーパー靭帯とは?伸びたり切れるとどうなる?ケア方法まで解説!

2.クーパー靭帯は損傷すると元に戻らない!

クーパー靭帯は体の組織の1つであるため、傷付いても修復されるのではと思われる方もいるでしょう。しかし、クーパー靭帯は自然治癒によって修復されず、今の美容整形技術をもってしてもクーパー靭帯の修復は不可能と言われています。一度切れたり伸びたりすると元には戻らないため、今あるクーパー靭帯を大切に維持することが大切です。

なお、クーパー靭帯は伸びたり切れたりしても痛みを伴わないため、何気なく生活していて気付いたらバストが垂れてきていたということもあります。日頃からクーパー靭帯が傷付かないような生活・習慣を送ることが、きれいなバストを保つコツです。

クーパー靭帯とは?伸びたり切れるとどうなる?ケア方法まで解説!

3.クーパー靭帯が損傷する原因・悪習慣5つ

普段の何気ない生活で、知らず知らずのうちにクーパー靭帯に負担をかけている方は少なくありません。クーパー靭帯は修復不可能なため、長く美しいバストを維持したいのであれば、クーパー靭帯が切れる原因となる悪習慣を断ち切ることが大切です。

ここからは、クーパー靭帯が切れる原因となる悪習慣を5つ紹介します。

3-1.ブラジャーを着用していない

ブラジャーは、胸を支える役割を果たすアイテムです。ブラジャーを着用しない、いわゆる「ノーブラ」の時間が長ければ、クーパー靭帯の負担も徐々にかかることになります。

就寝中は横になるため、立っているときよりもクーパー靭帯に負担がかかりません。そのためブラジャーを着用せずに寝る方も多い傾向にあります。しかし、横向きで寝ると少なからずクーパー靭帯に負担はかかるため、就寝時はなるべくナイトブラを着用することがおすすめです。

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3-2.ブラジャーを着用せずに運動をしている

クーパー靭帯は、運動や衝撃によっても負担がかかります。特に、バストが上下左右に激しく動く運動は、クーパー靭帯に大きな負担をかけるため、なるべくバストの動きをサポートできる補整下着を着用して運動しましょう。

運動中は大きく体を動かしたり汗をかいたりするため、なるべく着用感のあるブラジャーをしたくないという方も多いでしょう。このような場合は、通気性や着け心地の良いスポーツブラがおすすめです。

3-3.長時間前傾姿勢で過ごしている

長時間、前傾姿勢(猫背)で過ごしていることも、クーパー靭帯が傷付く大きな原因です。前傾姿勢はバストが下向きがちとなり、重心も下がっています。つまり、常に前傾姿勢で過ごしている方は下方向ばかりに負担をかけていることになり、バストトップが下がりやすくなります。

前傾姿勢は一度癖がつくと、なかなか修正することができません。前傾姿勢気味となっている方は、意識的に背筋を伸ばしたり前傾姿勢の矯正アイテムを使ったりして改善を試みましょう。

下記の記事では、日常生活で気をつけるべき正しい姿勢や日常生活での改善方法について詳しく説明をしているのでぜひご覧ください。

バストアップの方法|日常生活の改善・エクササイズ・専用グッズについて解説

3-4.バストの筋力が低下している

バストを支える土台となる筋肉が大胸筋です。日頃からストレッチなどで鍛えている場合は問題ないものの、大胸筋は日常生活においてさほど使われる筋肉ではありません。

大胸筋の筋力が衰えると、それだけクーパー靭帯にも負担がかかりやすくなります。反対に、大胸筋を鍛えるとバストを支える力が強まり、クーパー靭帯の負担も最小限に抑えることが可能です。

バストアップに効果的な「筋トレ」の具体的な方法はコチラ↓↓

バストアップのための筋トレとは?効果的な筋トレの具体的な方法を紹介

3-5.加齢により肌や組織が劣化している

肌や筋力、クーパー靭帯などの組織は加齢により劣化します。肌や筋力が劣化すると、バストを支える力が弱くなるため、クーパー靭帯への負担もそれだけかかります。

特に、妊娠・出産・育児を経た女性は、乳腺が発達するなどの変化によりクーパー靭帯のダメージも強い傾向です。クーパー靭帯自体も加齢により劣化するため、バストのたるみがさらに加速すると言えるでしょう。

3-6. 急激な体重変動やダイエット

急激な体重の増減は、クーパー靭帯や皮膚、脂肪組織に大きな負担を与えます。
特に短期間で体重を落とす無理なダイエットを行うと、胸の脂肪が急激に減少して皮膚がたるみ、クーパー靭帯が引き伸ばされてしまう恐れがあります。
反対に急激に太ると、一時的にバストが大きくなったように見えても、靭帯がその重みに耐えきれずに損傷する可能性もあります。

バストの皮膚や靭帯はゴムのように伸び縮みできるわけではなく、一度伸びたクーパー靭帯は自然に再生・修復しにくい構造です。
そのため、体重をコントロールする際は、週に0.5〜1kg以内のゆるやかな変化を目安にするのが理想です。

さらに、タンパク質・ビタミンC・亜鉛などの栄養素をしっかり摂取することで、皮膚や筋肉の弾力維持に役立ちます。
食事制限中心のダイエットではなく、バランスの取れた食事+軽い運動+十分な睡眠を意識することが、クーパー靭帯を守りながら美しいバストラインを維持する近道です。

3-7. 強い衝撃を与えるマッサージやケア

「胸を大きくしたい」「ハリを取り戻したい」と強く揉んだり押したりするマッサージを行っていませんか?
実はこの行為が、クーパー靭帯を傷つけ、かえって胸のたるみを悪化させる原因になることがあります。
クーパー靭帯は非常に繊細で、一度伸びたり切れたりすると自然再生はほとんど期待できません。

また、自己流で強く引っ張るようなマッサージを続けると、皮膚のたるみ・乳腺の位置の低下・血行不良といった副作用を招くことも。
正しいケアを行う際は、手のひら全体で包み込むように優しく円を描きながらマッサージし、乳腺やリンパの流れを促す程度にとどめましょう。

摩擦によるダメージを避けるため、専用のバストケアクリームや美容オイルを使用して滑りを良くすることもポイントです。
もしセルフケアに不安がある場合は、専門サロンや美容整体でのプロによるケアを検討するのもおすすめです。
正しい方法で血流やハリをサポートすることで、結果的にクーパー靭帯の負担を減らし、再生を助ける環境づくりにつながります。

3-8. 紫外線や乾燥による皮膚ダメージ

胸の皮膚は顔と同じく非常にデリケートで、紫外線や乾燥の影響を受けやすい部位です。
紫外線を浴びると、肌のコラーゲンやエラスチンが破壊され、ハリや弾力が失われます。
その結果、皮膚がたるみ、クーパー靭帯を外側から支える構造が弱まってしまうのです。

さらに、乾燥によって皮膚のバリア機能が低下すると、血行が悪くなり、胸の内部組織まで栄養が届きにくくなります。
こうした状態が続くと、肌だけでなくクーパー靭帯や周囲の結合組織にもダメージが蓄積し、再生しにくい環境を作り出してしまいます。

日常生活では、デコルテから胸元までをしっかり日焼け止めで保護し、入浴後や就寝前には保湿クリームやボディミルクで潤いを補うことが大切です。
また、ビタミンC・E・βカロテンなどの抗酸化成分を含む食材を意識的に摂取すると、紫外線による酸化ダメージを内側から防ぐことができます。

胸のハリを保つことは、単に見た目の若々しさだけでなく、クーパー靭帯を長く健康な状態で維持することにもつながります。
スキンケア+インナーケアの両面からの保護を心がけましょう。

4.クーパー靭帯が損傷したか判断する方法

クーパー靭帯はアキレス腱のように、伸びたり切れたりすると痛みを伴う組織ではありません。傷付いても痛みを感じない上に肌が赤くなるなど外見的な変化もないため、クーパー靭帯が切れたり伸びたりしたのかを正しく判断する方法はないと言えます。

クーパー靭帯が損傷したときに自覚症状を覚えるのは難しいです。しかし、バストの状態を観察することで、クーパー靭帯の現状をある程度判断することはできます。

以下では、クーパー靭帯が損傷したかを判断する方法をいくつか紹介します。

4-1.左右のバストの位置が離れているか

クーパー靭帯が損傷してバストが垂れると、左右のバストの位置が離れる傾向にあります。バストトップの位置が下向きでバストが脇や背中に流れているという場合は、クーパー靭帯が損傷している可能性があります。

Dカップ以上で谷間ができない方や、バストとバストの間に距離ができ離れ乳になってきたと感じる方も注意が必要です。それぞれのバストがサイドを向いていることで起こるため、クーパー靭帯の支えが少なくなっているおそれがあります。

4-2.バストの位置が下がったか

正しいバストの位置とは、鎖骨の中心にあるくぼみとそれぞれのバストトップを結んだときの形が、正三角形になる位置です。クーパー靭帯の損傷によってバストが垂れると、バストトップの位置も一緒に下がるため二等辺三角形のような形になります。

もともとバストトップの位置が低いという方も中にはいますが、以前に比べてバストのボリュームが減ったと感じる方は要注意です。バストの丸みやハリがなくなったと感じる方も、クーパー靭帯が損傷している可能性があります。

4-3.バスト上部のボリュームが減ったか

バストは一般的に、脇の下やデコルテ辺りからふくらみが始まります。バスト上部のボリュームが以前に比べてなく削げ乳になっているという場合は、クーパー靭帯の損傷が原因だと考えられます。

バストの形がもとから三角形型の方はデコルテに脂肪がないことが特徴のため、バスト上部のボリュームでクーパー靭帯が損傷しているかを判断するのは少し難しいです。ただし、バストが三角形型の方であっても、バストが下垂していなければバストトップは上向きになります。バストトップが下がっているという場合は、クーパー靭帯が損傷しているおそれがあります。

5.クーパー靭帯を守る方法

クーパー靭帯は一度損傷するともとに戻らないため、日常的にクーパー靭帯を傷付けない生活を送ることが大切です。バストの位置は年齢とともに下がる傾向にありますが、クーパー靭帯の損傷を予防すればバストの下垂対策にもつながります。

以下では、クーパー靭帯を守る方法をいくつか紹介します。

5-1.サイズの合ったブラジャーを付ける

ブラジャーのサイズが大きすぎても小さすぎても、クーパー靭帯に負担をかけてしまう原因となります。ブラジャーのサイズが大きすぎるとバストをしっかりサポートできず、ブラジャーの中でバストが動いてクーパー靭帯に負担をかけます。小さすぎると締め付けが強いことから血行不良となり、思春期の場合はバストの成長を妨げる原因ともなるでしょう。

「いつも着用しているブラジャーの着け心地が、なんとなく良くない」と感じている方は、バストに適したサイズのブラジャーを着用できていないかもしれません。一度、下着屋さんでバストサイズを測ってもらい、ジャストサイズのブラジャーを着用しましょう。

バストサイズ の測り方やブラジャーの選び方についてより詳しく知りたい方はコチラをご覧ください↓↓

バストサイズの測り方とは|ブラジャーの選び方や種類まで詳しく解説

5-2.正しくブラジャーを着用する

ブラジャーのサイズが正しくても、付け方が間違っているとブラジャーからバストがはみ出すなどクーパー靭帯の損傷につながります。ブラジャーを正しい位置で着用し、きれいなバストの形をキープしましょう。

以下は、正しいブラジャーの着用方法です。

1. ストラップを肩にかけ、前かがみになってカップのワイヤーをバストのバージスラインに合わせる。カップの中にバストを入れて、ホックを留める。
2. 前かがみで右側のストラップの付け根を右手で少し浮かせ、左手で右のバスト全体を包みながら脇側から中央に向かってやさしく持ち上げる。
3. 体を起こし、ストラップの長さを指が1本楽に通るくらいに調節する。
4. 2.と3.を反対側も同じように行い、ブラジャーを着用する。

バージスラインにワイヤーが食い込んだり、カップ上部や脇・ブラジャーの中心が浮いたりしていなければ、正しく着用できています。アンダーバストやストラップがきつい場合は、丁度よい長さに調節しましょう。

5-3.食生活・生活習慣を見直す

食生活や生活習慣の改善も、クーパー靭帯を守ることにつながります。食生活の改善では、クーパー靭帯は主にコラーゲンでできているため、コラーゲンを摂取することが効果的です。コラーゲンはアミノ酸とビタミンCを材料に鉄分の助けがあって合成されるため、それぞれの栄養素を日常的に意識して摂取するとよいでしょう。

以下の表では、アミノ酸とビタミンC、鉄分が多く含まれている食品をまとめました。

アミノ酸 鶏肉、牛肉、卵、マグロ、カツオ、アジ、サンマ、大豆、チーズ
ビタミンC 赤ピーマン、黃ピーマン、ブロッコリー、菜の花、トマト、キウイ、ベリー類、柑橘類
鉄分 レバー、アサリ、しじみ、牛肉、砂肝、イワシ、カツオ、豆乳、小松菜、ひじき、厚揚げ、納豆

成長に大切な時期である思春期の場合は特に、しっかり睡眠をとり、ストレスをためない生活を心がけることも大切です。食生活が荒れていたり睡眠時間が短かったりする方は、少しずつ生活に取り入れてみましょう。

下記の記事では、バストアップに効果的な食べ物や飲み物など栄養素の説明をより詳しく説明しているため、ぜひご覧ください。

バストアップに効果的な食べ物・飲み物は?栄養素の説明からおすすめメニューまで紹介

5-4.スポーツブラを着用して運動する

ブラジャーを着用していない、あるいはバストサイズに適したブラジャーを着用せずに運動をしたときは、クーパー靭帯に負担が大きくかかります。そのため、運動をするときはスポーツブラの着用が必須です。

しかし、スポーツブラとひとくちに言っても、多彩な種類が存在します。ストレッチや軽い運動程度であれば幅広いスポーツブラに対応可能です。激しい運動をする場合はバストがなるべく揺れないようにきちんと固定されるスポーツブラがおすすめです。

5-5.優しくマッサージをする

バストマッサージは、必要以上にやったり強い力でしたりすると、かえって肌や組織を傷付けて逆効果につながります。マッサージをする際は必ずクリームを塗布するなど、正しいバストケアを行いましょう。なお、マッサージの他、日頃から正しい姿勢で過ごすだけでもある程度の筋力が鍛えられます。

正しいマッサージ方法やお悩み別のバストケアをより詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事もご覧ください。

今から間に合うバストケア|正しいマッサージやお悩み別のバストケアも紹介

5-6.筋トレをする

クーパー靭帯は大胸筋とつながっているため、大胸筋を鍛えると発達した大胸筋がクーパー靭帯を引き上げます。クーパー靭帯が発達した大胸筋によって引き上げられることで、バストがより上向きになるためバストアップ効果が期待できるでしょう。

大胸筋を鍛える方法には、さまざまなトレーニングがあります。以下では、多くのトレーニングから2つピックアップして紹介します。

■壁腕立て伏せ

1 壁から30cm程度離れたところに立ち、肩幅より少し広めに腕を伸ばして両手を壁に付ける。脚は肩幅に開く。
2 背中はまっすぐに保ち、息を吸いながら肩甲骨を引き寄せるように肘を90度程度に曲げる。
3 肘がピンと伸びきらない程度に、息を吐きながら肘を伸ばす。
4 2.と3.の動作を繰り返す。1セット10〜15回をし、1日3セット程度行う。

■合掌ポーズ

1 背筋を伸ばし、脇は開いた状態で胸の前で手のひら同士を合わせる。
2 1.の状態のまま自然な呼吸でゆっくり手のひら同士を押し合い、20秒キープする。
3 10秒休憩した後に、再度20秒キープを3セット行う。

下記記事では、バストアップに効果的な筋肉やトレーニング法についてより細かく紹介しています。バストアップのために大胸筋を鍛えたい方は、ぜひご覧ください。

バストアップのために胸筋を鍛えよう!胸筋を鍛えるトレーニング法5つを紹介

5-7.ナイトブラを着用して寝る

就寝中は、ブラジャーを着用しないという方も多くいます。しかし、就寝中の仰向けや横むけの体勢や寝返りをうつだけでも少なからずクーパー靭帯にダメージがかかっていることが事実です。

特に、同じ方向で寝る癖がついている方の場合、一定の方向にクーパー靭帯が伸びてバストの形が偏る可能性もあります。これは、バストの形や大きさが左右非対称の方に多い原因です。

寝るときは、なるべくバストサイズに適したサイズのナイトブラを着用して寝ることを心がけましょう。締め付けが苦手な方はノンワイヤーブラがおすすめです。

 

6. クーパー靭帯が損傷して垂れた胸の改善方法

クーパー靭帯は一度切れたり伸びたりすると、医学的に“完全に再生する”ことは難しいとされています。
しかし、筋肉や皮膚、血流のケアによって胸のハリや形を改善し、見た目を若々しく戻すことは十分可能です。
ここでは、クーパー靭帯が損傷した後でも実践できる改善方法を紹介します。

6-1. 姿勢を正して重力の負担を軽減する

猫背や前かがみ姿勢は、胸を常に下方向へ引っ張るため、さらにたるみを進行させる原因になります。
背筋を伸ばして肩甲骨を寄せる姿勢を意識することで、クーパー靭帯や大胸筋にかかる負担を減らすことができます。

デスクワークの合間に、肩を大きく回したり、壁に背中をつけて立ち姿勢を確認したりするのも効果的です。
日常的に姿勢を整えることが、見た目の美しいバストラインを取り戻す第一歩です。

6-2. 大胸筋・小胸筋を鍛えて胸を下から支える

クーパー靭帯を直接再生させることはできなくても、バストの土台となる筋肉を鍛えることで胸の位置を引き上げることが可能です。
特におすすめのトレーニングは以下の通りです。

  • 合掌ポーズ:胸の前で両手を合わせ、5〜10秒押し合う動作を3セット
  • 膝つき腕立て伏せ:無理なく大胸筋を刺激でき、下垂予防に効果的
  • ダンベルフライ:軽いダンベルで腕を広げ閉じる運動。胸の中央部を引き上げる

これらを継続することで、バストの位置が上がり、クーパー靭帯の負担軽減にもつながります。

6-3. ナイトブラ・補整下着で形をサポートする

日常生活や睡眠中も、バストは常に重力の影響を受けています。
クーパー靭帯が損傷している場合、そのままにしておくとさらに下垂が進行してしまいます。
そこで役立つのが、ナイトブラや補整ブラです。

ナイトブラは寝ている間の横流れを防ぎ、バストの位置を安定させる効果があります。
また、日中用の補整ブラを選ぶ際は、ワイヤーやカップの形だけでなく、自分の体型に合ったサイズを選ぶことが重要です。
締めつけすぎない自然なホールド感が、クーパー靭帯の再損傷防止につながります。

6-4. 栄養・生活習慣を見直してハリを取り戻す

胸のハリを取り戻すには、内側からのケアも欠かせません。
特に次の栄養素は、クーパー靭帯や皮膚組織の健康維持に役立ちます。

栄養素 働き 主な食材
タンパク質 筋肉・靭帯・皮膚の主成分 鶏むね肉、卵、大豆製品
ビタミンC コラーゲン生成を助ける キウイ、ブロッコリー、パプリカ
ビタミンE 血行促進・抗酸化 アーモンド、アボカド
イソフラボン 女性ホルモンの働きをサポート 豆乳、納豆、豆腐

さらに、睡眠不足やストレスもホルモンバランスを乱し、バストのハリ低下を招きます。
規則正しい生活と十分な睡眠を心がけ、内側から胸のコンディションを整えましょう。

6-5. 専門サロンや美容機器を活用する

セルフケアだけで改善が難しい場合は、専門のバストケアサロンでプロの手を借りるのも有効です。
近年では、リンパ循環を促すハンドケアや、EMS・ラジオ波などの美容機器による引き締め施術も人気です。

こうした施術は、血流や代謝を促進し、肌の弾力を高めることで、クーパー靭帯の再生に近い効果を狙えます。
ただし、即効性を期待しすぎず、継続的なケアと日常習慣の改善を組み合わせることが大切です。

7. クーパー靭帯に関するよくある質問

Q1. クーパー靭帯は一度切れたら再生できますか?

クーパー靭帯はコラーゲン繊維などで構成された結合組織であり、筋肉のように再生能力を持っていません。
そのため、完全に元通りに「再生」することは医学的には難しいとされています。

ただし、周囲の筋肉を鍛える・血流を促進する・皮膚の弾力を高めるといったケアを行うことで、
クーパー靭帯の損傷をカバーし、見た目のハリを回復させることは十分に可能です。
再生というよりも「再生に近づける環境づくり」を目指すのが現実的です。

Q2. クーパー靭帯が損傷しているかどうかは自分で分かりますか?

クーパー靭帯自体は体の内部にあり、直接見ることはできません。
しかし、以下のような変化がある場合、損傷や伸びが起きている可能性があります。

  • 以前よりも胸の位置が下がった
  • バストトップが外向き・下向きになった
  • ブラジャーを外すと胸の形が崩れる
  • 胸のハリや弾力がなくなった

鏡の前で左右の高さ・位置を確認することでも変化に気づけます。
気になる場合は、専門のバストケアサロンや美容クリニックでカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。

Q3. クーパー靭帯を守るためにはどんなことに気をつければいいですか?

クーパー靭帯を守るには、日常生活の中での「揺れ」「姿勢」「乾燥」の3点に注意することが基本です。

  1. 揺れの対策:日中はサイズの合ったブラ、運動時はスポーツブラを着用する
  2. 姿勢の改善:猫背を防ぎ、胸を開く姿勢を意識する
  3. 乾燥防止:胸元までしっかり保湿し、紫外線を防ぐ

また、急激な体重変動や過度なマッサージも避けることで、クーパー靭帯の損傷を予防できます。
日々の小さな積み重ねが、将来のたるみ防止につながります。

Q4. 出産や授乳でクーパー靭帯は傷みますか?

はい。妊娠・出産・授乳の過程では乳腺が発達し、胸の大きさが変化します。
その際、皮膚やクーパー靭帯が引き伸ばされ、損傷することがあります。

授乳後に胸がしぼんで見えるのは、乳腺の退縮と靭帯の伸びが同時に起こるためです。
ただし、授乳が終わった後も

  • ナイトブラで胸の位置をキープする
  • バストマッサージで血行を促す
  • タンパク質やビタミンをしっかり摂る
    といったケアを続けることで、ハリを取り戻しやすくなります

Q5. クーパー靭帯を強くすることはできますか?

直接「強くする」ことはできませんが、間接的に靭帯を守るサポートは可能です。

  • 大胸筋を鍛える(胸の土台を強化)
  • 血流を良くするマッサージ(栄養を届ける)
  • 保湿・紫外線対策(皮膚の弾力維持)
  • 女性ホルモンバランスの安定(乳腺の健康を保つ)

これらのケアを組み合わせることで、クーパー靭帯の“再生を助ける環境”を整えられます。
日々のケアと生活習慣を見直すことが、結果的にクーパー靭帯を守る一番の近道です。

 

まとめ

クーパー靭帯は、コラーゲンが主成分の結合組織です。バストのたるみを支える役割を果たしており、美しいバストを維持するために欠かせないものとなっています。しかし、負担に弱いことが特徴で、一度切れると修復できないことに注意が必要です。

クーパー靭帯が伸びてバストが垂れてしまった場合は、ジャストサイズのブラジャーを常時着用し、食生活や生活習慣を見直してみましょう。

バストアップ専門 メディカルサロンM.M.Mでは、一人ひとりのお客様の体質・バストの状態・年齢に合った施術を提供しています。バストの型くずれが気になる方や、いつまでも美しいバストラインでいたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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